範永集新注

 8月20日のシンポジウムでは、ゲストスピーカーとして歴史物語研究の第一人者である加藤静子氏にご登壇いただきます。 
 そのご発表と密接にかかわるであろう近著が久保木哲夫氏・平安私家集研究会と共著である『範永集新注』です。
 新知見に富む語釈・補説と、伝本、頼通文化圏との関わりにも目配りの利いた解説は、この家集の注釈書における新たなスタンダードを占めるものでしょう。
  解説の「受領家司歌人藤原範永」で新たに復元された範永の歌人としての軌跡は、頼通時代の文学の特質を考える上で極めて重要です。
 おのずとシンポジウムに対する期待も高まります。(青簡舎・2016年3月)
 
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