2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『四条宮下野集』の新しい注釈

平安時代の仮名日記を考えるうえでも重要な作品『四条宮下野集』の新しい注釈が現在、和田律子、横溝博、高橋由記、中村成里、有馬義貴の各氏の共同作業によって進行中ですが、このたび、その第四弾が刊行されました(『鳳翔学叢』第11輯、平成27年3月)。今…

源氏物語の世界―蹴鞠と王朝装束―

(先日の大会会場で和田律子先生からご案内をいただきました) 10月3日、10日、17日と、流通経済大学創立50周年記念講座として、「源氏物語の世界―蹴鞠と王朝装束―」が開催されます。3日の畠山大二郎氏による王朝装束の着装実演や17日の上田 恒弘…

作品を読むということ

作品を読みこむことの大切さをあらためて教えてくれるのが、渡邊久壽先生の「『蜻蛉日記』の「序文」再考」(明治大学文学部紀要「文芸研究」第百二十六号・2015年3月)です。ご論文は序文を縦横無尽に論じ、間断とするところがありません。活字テキストで通…

第六九回大会について

次の第六九回大会は通常の研究発表会です。11月中旬を目途に、発表募集をかける予定です。会員の皆様にはふるってご応募ください。なお、第六九回大会の日程については、現在12月12日(土)もしくは19日(土)を予定しています。前者を第一候補で考えており…

「『更級日記』における『源氏物語』の浮舟」

有馬義貴氏「『更級日記』における『源氏物語』の浮舟-孝標女らしき人とのずれをめぐって―」(「奈良教育大学国文ー研究と教育ー」2015年3月)は、先行研究を周到に押さえながら、『日記』の浮舟引用が『日記』に記された孝標女(孝標女らしき人)とは重な…