考えるシリーズⅡ③知の挑発 平安後期 頼通文化世界を考える

8月20日のシンポジウム「藤原頼通の文化世界」と関わりの深い和田律子・久下裕利氏編『考えるシリーズⅡ③知の挑発 平安後期 頼通文化世界を考える』(武蔵野書院)が上梓されました。執筆者一覧を見ても、このテーマを書くにふさわしい錚々たる精鋭ぞろいです(もちろん私を除く)。
当日の登壇者も執筆者に顔を揃えています。ぜひ予習も兼ねて一冊お手元にどうぞ。



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目  次
藤原頼通執政初期の権力構造/今  正  秀
藤原頼通「高陽院」(第一期)の池庭/倉  田   実
・頼通の家集蒐集事業/吉  田   茂
・職能の時代の中の藤原頼通の文化世界/佐 倉 由 泰
平等院鳳凰堂の阿闍世王説話
  ─頼通時代の阿弥陀信仰の基層─/長 岡 龍 作
源師房について
  ─藤原頼通文化世界の一員として─/和 田 律 子
藤原頼宗について/高 橋 由 記
・『大鏡』にみる大臣大饗/末  松   剛
         ***
・『栄花物語』続編に描かれた頼通・師実時代から
  ─後宮政策、皇女の後見─/加 藤 静 子
・『栄花物語』と頼通文化世界
  ─続編を中心として─/桜 井 宏 徳
・『栄花物語』の和歌行事/三原まきは
・『栄花物語』と女房ネットワーク
  ─妍子・禎子内親王サロンの営みと弁乳母姉妹を中心に─/諸 井 彩 子
         ***
・孝標女の文学と規範としての紫式部
  ─頼通時代の物語作者─/福 家 俊 幸
・『狭衣物語』にみる頼通の時代/西 本 寮 子
・創作物としての物語
  ─『狭衣物語』の同時代性をめぐって─/有 馬 義 貴
・天喜三年「六条斎院禖子内親王家」物語歌合・私見/久保木秀夫
・『夜の寝覚』の引歌表現「思ふもものの心地」をめぐって
  ─『源氏物語』葵巻の六条御息所との関わりから─/横  溝   博
・物語の事実性・事実の物語性
  ─道雅・定頼恋愛綺譚─/久 下 裕 利
・あとがき/和 田 律 子