日記文学研究誌第18号刊行

会員のみなさまのお手元には届いていると思いますが、「日記文学研究誌」第18号が刊行されました。昨夏のシンポジウムの内容を原稿化していただいた5編の論考と、4編の投稿論文(研究ノート)を掲載し、大変充実した内容になっています。本号には5月に急逝されました三角洋一先生のご遺稿も掲載されています。本会にも多くのご指導を賜りました三角先生にあらためて深謝申し上げるとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

シンポジウム「『建礼門院右京大夫集』を読み直す」について      久保貴子
中世文学における『建礼門院右京大夫集』の位置            三角洋一
―中世日記紀行文学の文体のバラエティにおいて
建礼門院右京大夫集』と和歌文学                  谷 知子
―題詠歌三三~四〇番の検討
建礼門院右京大夫集』と日記文学                  今関敏子
建礼門院右京大夫集』と物語文学                 大倉比呂志
冴ゆる夜の「鴨」                          副島和泉
―『和泉式部日記』宮邸入り直前の起伏
紫式部日記』における舞楽                     佐藤有貴
―寛弘五年十月十六日条における唐楽と高麗楽 
更級日記』における「あらましごと」                桜井宏徳
―物語との関わりをめぐって
【研究ノート】『紫式部日記』における御五十日の日次の問題      深澤 瞳