日本経済新聞の記事

 先月の13日の日本経済新聞(関西版)の夕刊に平等院鳳凰堂の特集記事が載りました。藤原頼通についても言及がありましたが、そこに本会の会員(本会の機関誌の編集長でもいらっしゃいます)で、藤原頼通文化圏の分科会を領導しておられる和田律子氏がコメントを寄せていましたのでご紹介します。
 
 頼通は父・道長ほどの栄華を極められなかったことや天皇の外祖父になれなかったことで、世を儚んでいたといわれる。しかし平安文学が専門の和田律子・流通経済大教授は「頼通は歌会や書物集めを楽しみ、文化の発展に情熱を注いだ。鳳凰堂は頼通の芸術の才の集大成だ」と話す。
 
 屋根の葺き替えや柱の塗り替えで話題を集めた平等院ですが、藤原頼通への注目も高まっているようです。『鳳翔学叢』に連載されている「四条宮下野集研究」への注目度も俄然高まります。