『王朝歴史物語史の構想と展望』が刊行されました。

このたび、本会の会員である桜井宏徳氏が加藤静子氏とともに編纂した『王朝歴史物語史の構想と展望』が刊行されました。30名にも及ぶ気鋭の研究者が仮名文の歴史叙述の内実と有機的な転換のありように迫っており、この大著は歴史物語研究を未来に切り拓く、まさに必読の書となっています。この本には桜井氏のほかにも、7名の本会会員の論文が掲載されています(詳細は下記のリンクでご確認ください)。本書の達成は、加藤氏・桜井氏という歴史物語研究の最先端の研究者による編纂方針の賜物であり、そのご苦労はいかばかりであったかと拝察されます。歴史物語を他のさまざまなジャンルや言説の中で浮かび上がらせる、新たな潮流を開示した書として、ぜひご一読をお勧めします。


書名:『王朝歴史物語史の構想と展望』(新典社研究叢書271


編者:加藤静子・桜井宏徳


出版社:新典社


価格:20,000円(税別)